2021.06.18 08:25猫俳句13猫俳句 佳作佐野 未來三重県「どら猫の前歯小さし冬籠」外で暮らす猫はとても厳しい環境です。必死で寝床を探し、餌場を探し歩いています。農家さんや酪農家さんの納屋でよく子供を産んでいます。車に轢かれるので、道路は出来るだけ歩きません。小路を渡り、お庭を抜けて森を通り、山の方へ上がっていきます。保護する為、後を追跡してみるのですが、見失ってしまいます。ドローンやGPSの活用を、今後は考えています。どら猫...
2021.06.11 06:19猫俳句12猫俳句 佳作佐竹 由帆東京都「猫の子を閉めだして着る春着かな」仔猫の爪と歯は細くて細くて、突き刺さります。持ち上げようとすると驚いて手や服にしがみついて、指を切り裂き服の繊維を引きずり出してダメにしてしまいます。私は、首根っこを捕まえて、洗濯ネットに入れて、爪切りをします。洗濯ネットの編みの間から指の爪を引き出して、爪切りでパチンとやります。でも直ぐに爪は伸びてまた元の凶器へと変貌します。学園の作...
2021.06.07 00:46猫俳句11猫俳句 佳作佐々木 信一山梨県「猫の墓わづかにありし春の土」大きなお屋敷・地元のお代官様のご親戚のお宅なのですが、そこで地域猫の餌やりをしていただいています。不幸にもそこで亡くなる猫ちゃんも居て、亡骸を敷地内の竹林の隅に埋めて葬っています。毎年、春になると土が盛り上がったと思ったら、筍が勢いよく伸びてあっという間に大木になっていきます。今年も仔猫たちが生まれ、1.5ヶ月くらいになるとお母さん猫が餌...
2021.06.04 06:57猫俳句10猫俳句 佳作後藤 明弘愛媛県「黒猫の己が影踏む十三夜」陰暦九月十三日の月。陰暦八月十五日の仲秋の名月に対して「後の月」ともいい、月見の行事が行われる。枝豆、栗などを月に供えて祭るので、「豆名月」「栗名月」の名がある。また、最後の名月なので「名残の月」ともいう。醍醐天皇の月の宴からとも、宇多法皇がこの夜の月を無双と賞したことからとも言われる。<わたしの俳句歳時記より>何故、十三夜という季語を使ったの...