猫俳句7
猫俳句 佳撰
湯川 潤
愛媛県
「猫眠るギターケースや黄落期」
黄落をあび黒猫もまた去れり 中嶋秀子 という句も有ります。
ギターケースやスーツケース、大きめの旅行バックなど置いてあると直ぐにチェックを始めます。
そして、匂いを散々嗅いだ後、その上に乗っかて寛ぎます。
他の猫や犬の匂いの付いたカバンなどチェック、チェックです。
ギターケースやスーツケースの上にも乗りますが、蓋が開いている時は、必ずといって
その中に入り寝てしまいます。安心感が有ります。
黄落期が季語で、晩秋の頃、ギターケースの中で気持ちよく眠る猫を描いています。
少し肌寒くなってきたので、猫は丸くなってぐっすり眠っています。静かですね。
イチョウなどの葉が日差しを浴びながら散ってゆく様が「黄落をあび」ですね。
美しく深まりゆく秋を感じながら、自分自身の姿と黒猫の姿が小さくなっていきます。
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